電解還元水はいつ発明されたのか?

稲穂

 電解機能水の歴史は、とても古く昭和6年頃に北海道の稲作チームが、寒い地元でもなんとかお米を作りたいとの思いから発明されました。つまり80年以上の歴史がすでにあります。

※現在、私たちが耳にする「アルカリイオン水、電解還元水」などの名称は通称です。

ペットボトル

コラム
「還元水」という名称に関しては、一般固有名詞のため商標登録ができません。それでいろんなメーカーが自由に使用していて、直流の電気分解をしていない水でも、何でもかんでも溶液を還元水と銘打って商売に利用されているのが実情です。

※溶液とは、・・・ 溶液=溶媒+溶質 のことです。

自然水で例えるなら、水自体を溶媒といい、水に溶け込んでいるミネラルや不純物などが溶質(溶け込んでいる物質)です。

巷の飲用水に関する理論は、溶媒論と溶質論の2つに大きくわけることができます。「水に溶け込んでいる物質が健康に良い。」と喧伝するのが溶質論、「水の構造が変わるからそれが良い。」と言うのが溶媒論となります。

 2002年に設立された「日本機能水学会」では、再現性のある有用な水を機能水と定義しその範疇にアルカリイオン水、電解還元水が含まれています。

 電気分解した水をアルカリイオン水と一般的に呼んでいた昭和40年当時、電解水生成器は医療用具として国から認可されました。それからすでに50年近くたち、改正薬事法により第三者認証機関による「管理医療機器認証制度」に移行し管理医療機器という法的な位置づけとなりました。

現在は法律により販売者は行政への届出が義務づけられています。つまりネットでのオークション販売や通販は古物商(中古の場合)や医療機器販売者としての法にもとづく届け出などをしていないと罰せられる可能性があります。

電解機能水は、ニセ科学!?

電気分解した水の本質

酸化と還元イラスト

 最初の頃、「なぜ電気分解した水が身体に良いのか?」、はっきりした科学的根拠がわからずに再現性のあるpH(ピーエイチ:水素イオン濃度)がアルカリ性になることが原因だと思ったのではないかと推測します。

それで、「アルカリ性の水だから健康に良い水だ!」と言ったのではないかと思います。

現在、それは科学的に否定されています。ある健康番組では食に関するいろいろな実験を実際に行って「尿がアルカリ化する食品が健康に良い食べ物」と結論づけていました。

つまり尿アルカリ化食品が良いとのこと。その代表例が梅干、梅干はご存知すっぱい酸性ですが、身体に良いことは昔から知られています。梅干を食べると尿がアルカリ化するようなのです。

※ちなみに尿のpHが5.5以下なら病院で検査をお勧めします。市販の検査薬でわかります。尿路結石予防のためにも尿のPHは大切です。

電解還元水には再現性があります。そして電気分解して生成された水の物性もある程度わかっていますのでニセ科学ではありません。ニセ科学なら日本機能水学会でいろんな研究発表がなされるわけはありませんし、名のある医学者や研究者が自分の名前に傷がつくような、ニセ科学と言われるような研究対象を選ぶことはありません。

化学ビーカー

 機能水学会は、人間に有用な再現性のある機能水を研究し生活、健康に役立たせようと活動している学会です。水や活性酸素の有名研究者など多数の学者、研究者、医学者が参加されています。アルカリイオン水基礎試験報告

別に電気分解した水でなくても発表することができる学会です。ぜひ他のいろんな水の発表があっても良いのですが、今のところ電気分解し、アルカリ性になった水と酸性になった水の研究発表が主体です。

アルカリイオン水基礎試験報告

現在は、アルカリイオン水、電解還元水、強酸性水、強還元水などのいわゆる電解機能水の研究発表が継続して毎年行われています。特に強酸性水は、食品添加物として国が認可しています。

(「医療における電解機能水」第25回日本医学会総会で研究発表 平成11年4月2日)

電解還元水は詐欺!?

製品には上中下が存在する

 何のビジネスもそうですが、販売製品には上、中、下のランクが存在します。

パソコンイラスト

健康食品などもそうです。合成ビタミンもあればパソコンイラスト天然ビタミンもありますし、健康食品の原料としてのアミノ酸といっても人の髪の毛から作られるアミノ酸もあるようなことが、全国的な雑誌の記事に掲載されていました。

  • どんな原料から作られた製品なのか
  • 製造のものさし(理論など)は?
  • 製造工程の透明性は?
  • 清潔な環境の工場での製造なのか?

などご購入者にはわからない、いろいろなこまごまとした部分があります。そして同時に「販売者の質の問題」もあります。ほんとうに自分の扱っている製品が正しい物かどうか精査しているのか?たぶんそんなことはほとんどがしていないと思います。売れれば販売するし、売れなくなればすぐやめます。

次から次に「こんな製品販売してみませんか?」と卸会社から提案があると思いますし、それらの中から売れそうな物を優先的にピックアップして製品ラインナップに加えていったりするというのが現状でしょう。

性能を犠牲にした大衆迎合製品?

 消費者の健康第一という観点は忘れ去られ、売れるか売れないか、だけの視点での製品選びになってゆくのが物販ビジネスをやっている会社の陥り安い、消費者の利益(健康)を置き去りにした利益優先主義ビジネスなのかもしれません。

ですから、電解還元水がどうのこうのということではなくて、販売者と販売方法、製品自体の品質と保守の問題があるだけで電解還元水自体が問題であるということはほとんどないのです。ただし一般の製品と同じく品質の上下はあります。

お話しを聞く相手を間違うと大変!

 私の知る限り、直流の電気分解した陰極液に日本で最初に、電解還元水という通称名をつけて、今までのアルカリイオン水に対する考え方から脱皮した、現在「ケアウォーターシリーズ」を販売する会社の製品製造販売への姿勢であり、しっかりした販売のものさしと信念と理念を持って事業に取り組んでいます。

耳でよく聞く

 ただ、製品の品質と販売方法、販売者の質でのトラブルに関しては業界でよく聞くことですので製品購入ご希望の方は十二分に、お話を聞く相手を間違えないようにしてください。

そして購入の時も価格だけで決めると後で「しまった!」ということになりますので慎重に。詳しいことは申し上げられませんが、問題がある販売方法、説明不足による購入後のトラブルなど還元水の数値比較(特に格安購入者に多い)いろいろ業界のお話は聞こえてきます。

結論:還元水自体は詐欺でもニセ科学でもありません。

物性特性データ

 電解還元水は電解機能水の一種で、品質の高い、モラルのある販売者、法に照らしてしっかりした販売をされている会社もありますので、生成器が必要だと思われる場合は、良心的な製品、製造者を選ぶ目が大切かと思います。

PAGE TOP