


IP理論とは、「水の電気分解によって解離度が高くなった機能水は反応性とエンハンス性(増幅)がより高くなる。」という理論です。
下の図は溶液(私たちが飲用する水)のそれぞれの化学的なパラメータです。

衝突の回数が多ければ多いほど反応が起きやすいわけです。衝突回数が多くなり、反応速度が早まれば反応性は高まりますから、解離度が低くて反応しにくいものも反応させる力を持つことが考えられます。
【IP理論提唱者:花岡孝吉工学博士のプロフィール】
1942年生まれ。信州大学工学部工業化学科卒。
1992年 工学博士号取得。東京薬科大講師を経てバイオレドックス研究所を設立。
1999年 テキサス大学医学部ヘルスサイエンスセンター客員教授就任。現在に至る。
IP理論はオランダ Kluwer Academic Publishersの雑誌に掲載されました。
「Journal of Applied Electrochemistry 31:1307-1313,2001」c 2001 Kluwer Academic Publishers.Printed in the Netherlands.
(研究者に読まれる雑誌です) 2001年12月 ▼ 英文のIP理論論文へ >>
論文表題
Antioxidant effects of reduced water produced by electrolysis of sodium chloride solutions K.HANAOKA Bio-REDOX Laboratory Inc.
※IP理論は電解機能水およびイオン交換膜の権威、花岡孝吉工学博士の長年の基礎研究の一部として発表されました。
(IP理論の講演を直接拝聴しました。電解機能水の本質はこの理論だと感じました。)
まず、おいしい水と健康に良い水はわけてお考え下さい。ここでは電解水を化学的にひも説きましょう。
ポイント:「浄水」と「電気分解した水」との最も大きな相違点は、直流の電気分解による「水の解離性」。

【記号説明】
飲用水の指標としてよく使われるのが
pH:水素イオン濃度(ピーエイチ値)
DO:溶存酸素(mg/dl)
DH:溶存水素(mg/dl)
ORP:酸化還元電位(mV)
しかしこれらの値は水そのものの指標ではなく「溶液としての水の指標」です。
上記以外の電解水におけるパラメータは、
EC:通電率 IP:イオン積
化学用語で、溶媒・溶質・溶液という言葉がありますがそれぞれ次のような意味です。
溶媒:他の物質を溶かす時使う液体
溶質:溶液の中に溶け込んでいる物質
(水道水の中には若干のミネラル分や不純物が含まれていますがそれが
溶質となります。)
溶液:溶媒と溶質が合わさった液体です。
つまり、溶媒+溶質=溶液
直流の電気分解により水そのもののイオン積、つまりIPが変化します。このIPの変化は水の解離性を高め溶媒効果を変化させます。その溶媒に対する電気エネルギーの指標がpIP値となります。
解離度とは?
IP:イオニックプロダクト(イオン積)
pIP値:パワーイオニックプロダクト(イオン積力)
水道水を14とした場合P社製/電解還元水生成器は、
pIP値13.03~13.06
対数表記のためわかりやすい値になおすと常水の約10倍の解離度となります。
電気分解による、水自体の解離で溶解力が増し、また電子過多の水で溶存水素も豊富になり還元性を持つ水になると思われます。

水道水は、溶液です。その溶液を電気分解することで解離性を高めた溶液にすることができます。解離性が高まった水が解離性が低いものと出会うと出会ったものの反応性を高めることができることがこのIP理論から示唆されます。
それで電解還元水を生で飲むことはもちろん、「煮物をつくると調味料が少なくてすむ!」、また、食材を洗うとより人工酸化物を落とせて「食材の本来の味を感じる」などの経験上の意見が多いのが、この「解離性」が原因のようです。
pH・DO・DH・ORPは時間の経過とともに変化しますが、pIP値の変化は条件がよければ長期間安定します。
電解水の存在価値は「浄水より解離度が高い」ことにありますが、還元水の飲用によって体内にあるビタミンC,E(抗酸化物質)が活性酸素を消去することを補助しているというのが基礎研究によって示唆されています。

活性酸素には代表的なもので4種類ありますが、そのうち細胞内でエネルギー産生するときの最初に発生する副産物がO2-といわれる活性酸素です。これを消去する身体が持っている酵素がスーパーオキシドディスムターゼで加齢とともに酵素の産生も減ってきます。
※これらのデータは体外での研究であり体内では複雑な過程を経て活性酸素を消去しており確実な証拠はさらなる研究に期待します。
身体の細胞内外には食材から摂った栄養素、特に活性酸素消去の主役であるビタミンCやEが存在しており活性酸素が発生したとき自身は犠牲になって酸化型のビタミンC(無害)などになります。
そのビタミン類の働きを相乗的に補助します。左記のデータがそれを物語っています。
(データの説明)
ビタミンCは抗酸化力があることが知られていますが、水道水にビタミンCを入れて活性酸素と反応させた場合と、純水(水道水から不純物を一切取った水とお考えください)、そして還元水に入れた時の活性酸素との反応を見ていきますと明らかに還元水の方が活性酸素消去能力が高まっていることがわかります。
これが何を意味するかと言いますと、食材などで体の中に取り込む栄養素を水道水、浄水から還元水にすることでより効率よく使えるようになるのではと思います。
興味深い現象を示していることが、先生の論文によって明らかにされましたが、以下は花岡先生の特別寄稿文です。
一般に水は僅かではあるが解離していて、その大きさは解離定数、Kwとして示されます。
水が解離しているということは、水分子が一部プラスイオンとマイナスイオンに電離していることであり、純水では、水1リットル中に10-7 モルしか電離していないのです。この電離しているプラスイオンとマイナスイオンの濃度の積は一定とみなし、温度25℃で1気圧の標準状態では、解離定数Kw=10 -14として規定されています。
この解離定数を水のイオン積と定義されていますが、特に電解水に関してIP(Ionic Product of Water)と定義し、電解水の特性を表すようにしたパラメーターです。
このIPを-logとして示すとpIPとなり、解離指数で解離の大きさを示すことが簡単にできます。
我々が提唱するIP理論とは、電解水をIPで示すことにより、電解水の本質的な特性を容易に示すことができるという意味では、大いに役に立つものと確信しています。
電解水のpIPの値が小さいほど水の溶媒効果、つまり抽出能力や反応性が大きくなります。実際には電解しない水のpIPは14というレベルであり、電解水は14以下となり13位までのレベルは十分可能です。
特に注目する点は、比較的解離性の低い水溶性物質の解離性を向上させることができるので、電解水の応用技術は益々重要性を持つようになることでしょう。電解水にかかわるいろいろの現象は、このIP変化によるところが大です。つまりIPは溶媒に属するパラメーターであり、今まで使用されてきたpHとかORPとかDOといった溶質のパラメーターとは異なり、水自体のパラメーターとなります。
電解水を溶媒である水の特性から電解水が示すいろいろな現象を説明することが可能となります。したがってpIPの値が小さいほど電解水としての効果は大きいと言えます。昨年これらの基礎的研究の一部を、国際科学雑誌であるJournal of Applied Electrochemistryという雑誌で発表しました。
このIP理論に関する研究がさらに進めば、もっといろいろな電解水に関する興味ある現象が分かってくると思います。
花岡孝吉工学博士談2002年6月(プロトン通信より)
1998年頃、九州のS農学博士が提唱した理論です。テレビにも出演され還元水の働きは還元水の中の活性水素が身体の中の活性酸素を消しているという仮説の理論でしたが、第三者による証明はできていないようです。
電極板の材質に使われているチタンにめっきんした白金が水素を含んで水中に溶け出し(ナノコロイド化)それを飲むことで活性水素説と同じく身体の中の活性酸素を消去しているという説。
私はこの説は完全に否定します。電気分解した水の発明は昭和6年であり、そのころの生成器の電極板材質が白金であることは考えにくく、しかし、当時から経験的に良い結果がでていたことを考えればこの説は違うと思います。