IP理論を主婦でもわかる?

 
食の持つ抗酸化力を引き出す機能水
Antioxidative potency
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主婦が聞く還元水のIP理論IP theory

わかりやすい!?電解水の「IP理論」IP

電解水理論Electrolyzed water theory

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 主婦が体験した還元水の素晴らしい効能 (文芸社刊から)

IP理論(電解水がなぜ体にいいのかの核心に迫る理論)の項目抜粋

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●IP理論(Ionic Product=イオン積)で電解水の不思議を解明p225より

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IP理論提唱者花岡先生と主婦尚子さん対談Dialogue

IP理論インタビューIP theory interview

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主婦;尚子- 松尾先生(水博士)にお会いして二週間経った頃でしょうか。石川社長から連絡があり、花岡先生が会ってくれるとのことでした。

花岡先生は電気化学の国際雑誌に「IP理論を発表された方でプロトンウォーターRは松尾先生と花岡先生のお二人の理論に基づき科学して作られた水」なのです。「IP理論」について、石川社長(株式会社プロトンコーポレーションの元社長で創業者)が簡単に説明してくれましたが、次のようなことのようです。

「IP理論」とは、電気分解したプロトンウォーターから「水」そのものを測定した値であり、水の溶媒の側からの理論である。

例えば、25℃、一気圧の標準状態では、普通の水道水 pIP=14 リバーストンブランド「ケアウォーターV2ECO」の還元水はpIP=13.0~13.6。数字上は0.4~1.0の違いであるが、水にエネルギーを賦与させた結果「体によい水」として興味深い現象を示している。ということが、花岡先生の論文により明らかにされた。

主婦;尚子- 先生は貴重な時間を削って、私を待っていてくださり、一主婦の素朴な質問にもいやな顔一つ見せずに答えてくれました。 電気分解をした水を計る指標として、pHや酸化還元電位(ORP)、溶存酸素などが用いられていますが、先生はIP(Ionic Product Of Water)という考え方に基づき、plPという指標で電解水を計ることが、電解水の本質を知る上で重要だとおっしゃっておられますね。これはどのような考え方によるものなのでしょうか。中学生にもわかる程度にわかりやすく説明していただけませんか?

花岡孝吉博士- 気温25℃、1気圧のもとでは、水はごくわずかにマイナスイオン(陰イオン)とプラスイオン(陽イオン)に電離しています。水の解離定数というのを高校で習ったことを覚えているかもしれませんが、Kw=10 -14です。電離した陰イオンと陽イオンを掛け合わせた濃度は常に一定であるとみなされているんですね。pHというのは水素イオン指数のことですが、これは水の解離定数をもとにして水素イオンの数をわかりやすく示すために、10-X のマイナスをとっぱらってXを表したものです。その真ん中の7を中性とし、7より数値が小さいものを「酸性」、7より数値が大きいものを「アルカリ性」としています。

 けれども、pH測定をした場合、水溶液中にマグネシウムやカルシウムなどがたくさん含まれていれば、pHの数値は高まりアルカリ性になります。たしかに水道水を飲むよりは、カルシウム剤を入れた電解質の方が、カルシウムを多く摂取できますが、それを目的として還元水を飲む人は少ないでしょう。pHというのは電解質の注目すべき特質を表しているわけではありません。極端な話、水にタバコの灰をいれてもpH数値はアルカリを示しますが、これを飲もうと思う人はいないでしょう(笑)。

主婦;尚子- なるほど、そこまでは理解できました。酸化還元電位(ORP)に関してはどうなのでしょうか。ORPが低い方が、よい還元水だと聞きますが・・・。

花岡孝吉博士- 酸化還元電位を下げる上でもっとも大きな働きをしているのは、陰極側で生成される溶存水素です。電気分解によって得られた溶存水素は活性酸素のひとつである過酸化水素(H2O2) を消去すると考えられますので、確かにその点ではORPの低さはひとつの指標になると思います。しかし、ただ単にORPを低くしたいのであれば、水素ガスを注入することでORPは下がります。けれども水素ガスを注入した水が、果たしてスーパーオキサイドラジカル(O2-)などの活性酸素を消すかというとそうではないのです。

要するに、pHもORPもどちらも電解水の本質を表した指標ではないのです。これらは水の中に溶けているものに左右される数値です。溶液の中に溶けたものを溶質、溶かすものを溶媒と呼んでいたことを覚えていますか?

主婦;尚子- そういえば、そんな呼び方をしていたような・・・。

花岡孝吉博士- pHもORPも溶質・・・溶けたもの・・・に大きく影響される指標なんです。もしも還元水の中に、なんらかの特性をもった遊離イオンがあるならば、それを測定することで指標にするのが一番わかりやすいのですが、残念ながら還元水そのものにはヒドロキシルラジカル(・OH)やスーパーオキサイドラジカルを消去する力はありません。

では、「還元水の特性はいったいどこにあるのか」ということになりますが、還元水は活性酸素に対抗する抗酸化物質の抗酸化力を増幅させる力をもっています。このことは電子スピン共鳴法(ESR)を用いた分析によって判明しています。ビタミンCに還元水を加えると、水道水や不純物を含まない純粋な水にビタミンCを加えたときよりも抗酸化力が増しているんですね。

主婦;尚子- 抗酸化力を増幅させる力が還元水の特性ということですか。

花岡孝吉博士- そう。エンハンス(enhance)させるのです。抗酸化力を増強、増幅させる作用、エンハンスこそが還元水の持つ大きな特徴なんです。これは何によるのかといえば、解離=電離によるんですね。そこで電解水の性質を解離性の面からもっともわかりやすく表すために、イオン積の指数からマイナスを除いたpHPという指標を使えばよいと考えたわけです。pHやORPのように、他の要因によって左右されがちな数値ではなく、電解水の力をその特性にそった形で表現する数値がpIPなのです。

主婦;尚子- pIPで表すと水道水とプロトンウォーターはそれぞれどんな数値になるんですか?

花岡孝吉博士- 一部仮定を用いるのですが常水はpIPが14ですが、プロトンウォーターは13.0~13.6程度になります。

主婦;尚子- それがどれくらいの差になるのかさっぱり見当がつきません。

花岡孝吉博士- たとえば超臨界水というのがありますね。特殊な装置を使って水を218気圧(22.0メガパスカル)で374度にまで加熱していくと、液体でも気体でもない状態になるんです。そこが臨界点になるのですが、この臨界点以上の圧力と温度の水を「超臨界水」と呼んでいます。

主婦;尚子-はあ。気体でも液体でもないような、ですか。

花岡孝吉博士- 超臨界水、あるいは「亜臨界水」というのは、非常に反応性が高い水です。カネミ油症問題で騒がれたPCB(ポリ塩化ビフェニール)、これは科学的に安定していて、非常に分解されにくいやっかいな物質ですが、このPCBやダイオキシンなども超臨界水は分解してしまうのです。社会問題になっている産業廃棄物も水の力で解決できるのではないかと、今さまざまな研究が進められています。水の化学反応がもっとも高いのは、超臨界水に至るちょっと手前の「亜臨界水」なのですが、このときのpHPは11です。

主婦;尚子- 11でその状態ですか。解像度が増すといったいどのような変化が起きるのでしょうか。ひとつわかりやすくお願いします。

花岡孝吉博士- ひとことでいえば、反応性が高まるということなんです。反応はイオンの衝突で起こりますが、衝突の回数が多ければ多いほど反応が起きやすいわけです。そうだな…、7時で閉まる銀行のキャッシュ・ディスペンサーからお金を引き出そうと、ギリギリに駆けつけたら10人並んでいたとしましょう。ATMが一台しかなければ待たされている間に時間切れになってお金が引き出せなくなるかもしれないが、機械が5台あれば、一度に5人お金を引き出せる。処理能力が増えると効率がいいわけですね。ATMの代数はpIPの数値が低いほど増えていく。あくまでもイメージですが、そんな様子を想像してください。

衝突回数が多くなり、反応速度が早まれば、反応性は高まりますから、解離が小さくて反応しにくいものをも反応させる力を持つことになります。電解していない水よりも電解した水、その中でも解離度の高い水の方が、この力が強くなるというわけです。

主婦;尚子- だからプロトンウォーターを飲むと、ビタミンなどの抗酸化力がアップするというわけですね。

花岡孝吉博士-  重要なのは、抗酸化作用をどれだけ引き出すことができるかという点です。たとえばビタミCを例にとってみましょう。私たちは自分の体のなかでビタミンCを生成することができませんから、主に食事から摂取します。多量にビタミンCを摂っても対外に排出されますが、白血球や血漿などにも貯蔵されているのです。反応性の高い還元水を飲むことによって、体内に貯蔵されたビタミンCからも抗酸化作用を引き出すことが可能なんですね。ビタミンCはひとつの例に過ぎませんが、解離度の低いものを反応させる点に還元水の特徴があるわけです。

主婦;尚子- 先生はドイツのノルデナウの水も調査されたということですが、この水も同様な作用を持っているんですか?

花岡孝吉博士- 98年に初めてノルデナウに行った際には、水の中に存在する特異な遊離イオンが存在するのではないかという仮定を立てていました。スーパーオキサイドラジカルを消去する「何か」が、人々の病を治していると考えたわけです。そこで採取した水を持ち帰って分析したのですが、ノルデナウの水そのものにはスーパーオキサイドラジカルを消す力がないことがわかったのです。もし、なんらかの遊離イオンが水の中に存在するのであれば、ノルデナウの水そのものに活性酸素を消去する力があるはずですが、そうではなかった。そこで私の仮説は崩れ去りました(笑)。ORPもマイナスではなくプラスの350ミリボルトを示していました。それなのに、なぜノルデナウの水は人々を癒すヒーリング・ウォーターであり得るのか。

実はノルデナウの水は屋根瓦に使われるスレートの採掘坑道跡から汲み出している水なのです。スレートは粘板岩を薄く切りだしたものですが、そこから湧き出す水は地殻のエネルギーの影響を大きく受けている可能性が高い。強い磁場等の強いエネルギー場を通過してきた水であれば、自然の力によって水の解離が進む可能性が考えられますので、活性酸素を消す力を持っていても不思議はないのです。しかし実際には完全に解明されたわけではありません。

主婦;尚子- 『奇跡の水』と呼ばれているヒーリング・ウォーターと還元水は同じ原理の水であるということですね。

花岡孝吉博士- それも一つの考え方として成り立つと思います。

主婦;尚子- pIPという指標を示すことで、今後は何がどう変わっていくのでしょう。

花岡孝吉博士- 現段階で還元水が生体に与える影響は、充分に研究されているとは言えません。わからないことの方が多いのです。もちろん溶媒とのインタラクションもきわめて重要ですが、IPの考え方に基づき、水の解離を基準に研究を進めていくことで、これまで解明されてこなかった還元水の持つ作用に説明がつくようになるのではないでしょうか。

 さらにこの理論に基づいた電解質の力がドラッグデリバリーシステムに寄与できればと期待しています。ドラッグデリバリーシステムとは、副作用を最小限に抑え、患部で最大限に作用するクスリの投与法です。電解水の持つ力が理論をともなえば、応用技術もどんどん広がっていくのではないかと思います。

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